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理事長

 新年あけましておめでとうございます。皆様方には、よき新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。

 

新型コロナウイルス感染症の発生以来、生活様式も大きく変わり、まもなく2年が経過しようとしております。昨年を振り返りますと、緊急事態宣言やまん防の発令、感染拡大中に開催され賛否両論あった東京オリンピック・パラリンピック、世界から遅れたワクチン接種の開始など新型コロナウイルスに振り回されて過ごされた方も多かったと思います。一方ワクチン接種が進み、感染者が減少してきたことから当法人の各施設や事業所におきましても対面での面会を再開するなど少しずつですが日常を取り戻しつつあるように感じます。

 さて、介護業界の動向に目を向けると、喫緊かつ重要な課題の一つとして介護人材の確保や介護現場の革新への対応が求められております。当法人におきましても法人内全施設に共通の介護ソフトを導入し、現場の介護職員の労働負担の軽減や人材の確保に向けた取り組みを進めております。しかし、テクノロジーの活用等により合理化や効率化を進めることも大切ではありますが、決して「利用者のために」という視点は忘れずに「ケアの質の確保」と「職員の負担軽減」を図りながらケアをより一層進化させていく所存です。

 新たな変異型ウイルスの出現により、今後も予断を許さない状況ではありますが、利用者や地域の安心・安全を守る要であるという使命感を常に抱き、アフターコロナ、ウィズコロナを見据えた新しい社会を迎えるにふさわしい法人として、法人理念でもあります「地域住民や利用者から愛され信頼される法人づくり」に邁進していきたいと存じます。

 皆様方の尚一層のご指導、ご支援、ご厚情を賜りますようお願いいたしますと共に、明るい話題に恵まれ、穏やかな一年になりますよう心より祈念して新年のご挨拶といたします。

令和4年1月1日

社会福祉法人天龍会理事長福田 リツ子